
武蔵精密工業株式会社(以下、ムサシ)は新卒採用だけでなく、中途採用も積極的に受け入れており、多様なバックグラウンドを持つ人材が共に成長できる環境を提供しています。
2025年1月22日にInnovation Labo CLUE(愛知県豊橋市)で行われた人材戦略セミナーでは、ムサシのChief Innovation Officer(最高イノベーション責任者)である伊作猛が、どのような人材がムサシに適しているのか、そしてムサシがどのようにして持続可能なイノベーションを推進しているのかについて詳しく語りました。
【プロフィール】
武蔵精密工業株式会社 CIO 伊作 猛
※CIO:Chief Innovation Officer(最高イノベーション責任者)
武蔵精密入社後、18年間アメリカ駐在し主に自動車OEM向け営業を統括。帰国後2018年より新規事業開発を担当し、社内ベンチャーの創出、MusashiAI、Waphyto等の新規事業を設立。15件以上のグローバルのスタートアップおよびCVC出資等を推進実行し、アクセレレーティングや協業開発を推進。現在は、ケニア、エチオピアにおける新事業開発を展開中。
2025年1月22日にInnovation Labo CLUE(愛知県豊橋市)で行われた人材戦略セミナーでは、ムサシのChief Innovation Officer(最高イノベーション責任者)である伊作猛が、どのような人材がムサシに適しているのか、そしてムサシがどのようにして持続可能なイノベーションを推進しているのかについて詳しく語りました。
【プロフィール】
武蔵精密工業株式会社 CIO 伊作 猛
※CIO:Chief Innovation Officer(最高イノベーション責任者)
武蔵精密入社後、18年間アメリカ駐在し主に自動車OEM向け営業を統括。帰国後2018年より新規事業開発を担当し、社内ベンチャーの創出、MusashiAI、Waphyto等の新規事業を設立。15件以上のグローバルのスタートアップおよびCVC出資等を推進実行し、アクセレレーティングや協業開発を推進。現在は、ケニア、エチオピアにおける新事業開発を展開中。
自動車部品メーカーの枠を壊す

Q. ムサシが掲げるビジョンとは何ですか?また、そのビジョンを実現するために重視していることは何ですか?
A. 我々が目指しているのはテクノロジーでムサシが持っている技術の価値をさらに高め、事業を通じて社会課題を解決することです。そしてステークホルダーの皆様にサステナブルな成長を提供したいと考えています。
また我々は2038年のムサシ100周年に向けて『Go Far Beyond』というビジョンを掲げています。このビジョンには、自動車部品メーカーの枠を壊してテクノロジーで社会課題を解決する、そういったイノベーションをどんどん生み出す企業になるんだ、という決意を込めています。
A. 我々が目指しているのはテクノロジーでムサシが持っている技術の価値をさらに高め、事業を通じて社会課題を解決することです。そしてステークホルダーの皆様にサステナブルな成長を提供したいと考えています。
また我々は2038年のムサシ100周年に向けて『Go Far Beyond』というビジョンを掲げています。このビジョンには、自動車部品メーカーの枠を壊してテクノロジーで社会課題を解決する、そういったイノベーションをどんどん生み出す企業になるんだ、という決意を込めています。
ムサシフィロソフィーとは?

Q. イノベーションという言葉が出てきましたが、上層部と社員との間に認識のギャップはありますか?あるとしたら、そのギャップをどのように埋めていますか?
A. 確かに自動車業界はEV化が進み、CASE(※1)といった言葉も登場するなど、100年に1度の大きな変革期にあります。これまでのお客様に言われた通り、図面通りのものを安く提供するという事業モデルから、我々自体が考えて、提案をして価値を提供するような形に変える必要が出てきました。
このためには、従来のやり方では生き残れません。社員の心構え、気概を変革するために会社のフィロソフィー(※2)を見直し、新たにOur Purpose「わたしたちは、テクノロジーへの"情熱"とイノベーションを生み出す"知恵"をあわせて、人と環境が"調和"した豊かな地球社会の実現に貢献します。」を定めました。
※1 CASEとは、Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字をとって作られた造語で、今後の新しい車の開発の軸となる考え方を表現したもの。
※2ムサシフィロソフィーは「Our Origin」「Our Purpose」「Our Way」の3つで構成されています。ムサシフィロソフィーを表現したアートも展開されています。
https://www.musashi.co.jp/company/philosophy.html
このパーパス自体が、『テクノロジーとイノベーション』、を柱に立てています。
我々は車の部品を作る、それをただ展開するだけではない。テクノロジーで何にでも挑戦できる、何に挑戦してもいい、そういう土台を社内に作りました。そして、その中で自分たちは、どんな使命をもっているのか?という事を社員に訴えました。
Q. ムサシの新しいフィロソフィーを社員にどのように浸透させていますか?
A. せっかく作っても何もやらないと広まらない、自分自身に落としこめません。したがって、社内のフィロソフィーの普及には最大限力を入れています。入社時、一番最初に実施するのがフィロソフィー教育です。これは、日本だけでなく海外拠点でも同様です。
また入社後にもフィロソフィー研修は幾度となくあり、一般社員クラス、管理職クラス、など階層を分けて実施しています。
Q. 階層を分けることで、自分にとってのムサシフィロソフィーを考えられる研修になっているのですね?
A. その通りです。入社後のフィロソフィー研修は、年齢、社歴、職務等を問わず全員参加でき、社員自らが手を上げて主体的に参加する方も多くいます。社内で会ったことのない人たちがグループになって、意見を交わすことで様々な視点の考えを吸収することができ、自身の成長につながります。
またそういったフィロソフィー研修の講師は、我々の社員が務めているのも一つの特徴です。この研修は参加者のみだけでなく、講師自身の育成の場にもなっていると感じています。
A. 確かに自動車業界はEV化が進み、CASE(※1)といった言葉も登場するなど、100年に1度の大きな変革期にあります。これまでのお客様に言われた通り、図面通りのものを安く提供するという事業モデルから、我々自体が考えて、提案をして価値を提供するような形に変える必要が出てきました。
このためには、従来のやり方では生き残れません。社員の心構え、気概を変革するために会社のフィロソフィー(※2)を見直し、新たにOur Purpose「わたしたちは、テクノロジーへの"情熱"とイノベーションを生み出す"知恵"をあわせて、人と環境が"調和"した豊かな地球社会の実現に貢献します。」を定めました。
※1 CASEとは、Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)の頭文字をとって作られた造語で、今後の新しい車の開発の軸となる考え方を表現したもの。
※2ムサシフィロソフィーは「Our Origin」「Our Purpose」「Our Way」の3つで構成されています。ムサシフィロソフィーを表現したアートも展開されています。
https://www.musashi.co.jp/company/philosophy.html
このパーパス自体が、『テクノロジーとイノベーション』、を柱に立てています。
我々は車の部品を作る、それをただ展開するだけではない。テクノロジーで何にでも挑戦できる、何に挑戦してもいい、そういう土台を社内に作りました。そして、その中で自分たちは、どんな使命をもっているのか?という事を社員に訴えました。
Q. ムサシの新しいフィロソフィーを社員にどのように浸透させていますか?
A. せっかく作っても何もやらないと広まらない、自分自身に落としこめません。したがって、社内のフィロソフィーの普及には最大限力を入れています。入社時、一番最初に実施するのがフィロソフィー教育です。これは、日本だけでなく海外拠点でも同様です。
また入社後にもフィロソフィー研修は幾度となくあり、一般社員クラス、管理職クラス、など階層を分けて実施しています。
Q. 階層を分けることで、自分にとってのムサシフィロソフィーを考えられる研修になっているのですね?
A. その通りです。入社後のフィロソフィー研修は、年齢、社歴、職務等を問わず全員参加でき、社員自らが手を上げて主体的に参加する方も多くいます。社内で会ったことのない人たちがグループになって、意見を交わすことで様々な視点の考えを吸収することができ、自身の成長につながります。
またそういったフィロソフィー研修の講師は、我々の社員が務めているのも一つの特徴です。この研修は参加者のみだけでなく、講師自身の育成の場にもなっていると感じています。

社内で活躍する人材とは?評価制度は?
Q. では、伊作さんから見てムサシで活躍する人材は、どのような特徴を持っていますか?
A. 一概に言えないですが、熱い想いをもっている人です。そして、情熱を持っているだけでなく、それを形にしようと実行できる人が活躍しています。
その熱い想いの源泉というのは、自分はこうあるべきだ、という明確な意思、考えを持っている人のように思います。
Q. 上記質問にもつながりますが、ムサシの評価制度の特徴も教えてください。
A. ムサシでは、これまで生産現場、研究開発、経理、人事など、従来は同じスケールで評価をしてきましたが、それらの評価制度を見直し、職群ごとに分けた評価基準を導入しました。特に、私たちは従業員がどれだけ挑戦しているかを重視しています。無難な選択をすることよりも、新しいチャレンジを真剣に試みることを高く評価します。
Q. 失敗した際の評価も気になるところです。
A. ムサシでは、失敗を必ずしもマイナスとは捉えていません。たとえチャレンジが失敗したとしても、評価に値すると考えています。実際、1度失敗しても、きっちりと振り返りを行うことで、次につながるステップになることが多いと感じます。失敗が成功につながる通過点になっているんです。
Q. 最後に、ムサシが求める人材について教えてください。
A. 我々は、自ら積極的に新しいことに挑戦できる人材を求めています。チャレンジを通じて自己成長を遂げることができ、その過程で会社全体の変革に貢献できるような人物です。ムサシでは、こうした前向きな挑戦を支援し、評価する文化を確立しています。チャレンジできる方をムサシは待っています。
A. 一概に言えないですが、熱い想いをもっている人です。そして、情熱を持っているだけでなく、それを形にしようと実行できる人が活躍しています。
その熱い想いの源泉というのは、自分はこうあるべきだ、という明確な意思、考えを持っている人のように思います。
Q. 上記質問にもつながりますが、ムサシの評価制度の特徴も教えてください。
A. ムサシでは、これまで生産現場、研究開発、経理、人事など、従来は同じスケールで評価をしてきましたが、それらの評価制度を見直し、職群ごとに分けた評価基準を導入しました。特に、私たちは従業員がどれだけ挑戦しているかを重視しています。無難な選択をすることよりも、新しいチャレンジを真剣に試みることを高く評価します。
Q. 失敗した際の評価も気になるところです。
A. ムサシでは、失敗を必ずしもマイナスとは捉えていません。たとえチャレンジが失敗したとしても、評価に値すると考えています。実際、1度失敗しても、きっちりと振り返りを行うことで、次につながるステップになることが多いと感じます。失敗が成功につながる通過点になっているんです。
Q. 最後に、ムサシが求める人材について教えてください。
A. 我々は、自ら積極的に新しいことに挑戦できる人材を求めています。チャレンジを通じて自己成長を遂げることができ、その過程で会社全体の変革に貢献できるような人物です。ムサシでは、こうした前向きな挑戦を支援し、評価する文化を確立しています。チャレンジできる方をムサシは待っています。