【開催レポート】2023年度サステナビリティ説明会 第1部 「枠を壊し、新たな冒険へ!」

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武蔵精密工業株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:大塚浩史)ではこのたび、ステークホルダーの皆様に当社グループのサステナビリティの取り組みについて理解を深めていただくため、当社として初となるサステナビリティ説明会を本社・植田工場にて開催しました。

今回のサステナビリティ説明会はプレゼンテーションと工場見学の全3部制で実施し、第1部では「枠を壊し、新たな冒険へ!」と題して、代表取締役社長の大塚浩史より会社概要や当社の企業理念である「ムサシフィロソフィー」ならびに事業活動そのものを通じた社会課題解決への貢献についてご説明しました。

説明概要は以下のとおりです。

はじめに

当社は1938年の創業以来、時代のさまざまな局面の変化をバネとして、常に挑戦をすることによって成長してまいりました。この“挑戦の歴史”の集大成が当社の企業理念「ムサシフィロソフィー」であり、当社の全ての事業活動はムサシフィロソフィーを基軸にしています。

自動車業界は、100年に一度と言われる大変革期の最中にあり、特にEV(電気自動車)化の流れは世界的に加速しています。当社はこの大変革期を新たな成長のチャンスと捉え、創業100周年を迎える2038年に向けて、ムサシ100年ビジョン「Go Far Beyond!枠を壊し冒険へ出かけよう!」を掲げています。このビジョンを旗印として、Our Purpose(当社の存在意義)である「人と環境が“調和”した豊かな地球社会の実現」に向け、事業活動そのものを通じた社会課題解決への貢献を目指しています。

新規事業領域での枠を壊した挑戦

当社の新規事業においては、電動モビリティ、エネルギーソリューション、AIソリューション、植物バイオの4つの領域で事業展開を加速しています。
4つの新規事業領域のうち、電動モビリティ事業では、高い性能と信頼性を併せ持つ2輪車・3輪車向けEV駆動ユニットに加え、電力マネジメントを最適化するBMS(バッテリーマネジメントシステム)、さらにはバッテリー、データビジネスという4つのプロダクト展開でシナジーを創出します。今後2輪EV市場の高い成長性が見込まれているインドで事業展開を始め、スタートアップとの協業によりアセアン、アフリカ市場での事業拡大を目指します。

インド市場においては、出資・協業先のスタートアップであるBNC社において、ムサシのEV駆動ユニットとBMSを搭載した2輪EVを2024年4月に上市予定です。

アフリカ市場では、ケニアのEVスタートアップARC Ride社との協業により、ムサシのEV駆動ユニットやBMSの提供、データサービスを通じ、現地の2輪EVマーケットへ革新的なソリューションを提供することを目指します。
エネルギーソリューション事業では、ハイパワーかつ充放電が速く、安全性の高い蓄電デバイスであるHSC(ハイブリッドスーパーキャパシタ)を活用したソリューションを提供していきます。DX(デジタル・トランスフォーメーション)とGX(グリーン・トランスフォーメーション)の潮流をチャンスと捉え、データセンター、船舶や路面電車などのコマーシャルモビリティの2つを事業拡大領域として位置づけて、HSCを通じて次世代社会インフラのエネルギー効率の最適化を実現します。

次世代の社会インフラであるデータセンターでは、生成 AIの登場により巨大なデータ処理需要が急増し、データ処理に必要な電力使用量も著しく増加しています。また、必須インフラであるデータセンターは常に安定稼働する必要があり、電力が瞬時停止した際に非常発電機が起動するまでのブリッジ電源のニーズも高まっています。データセンターが抱えているこうした困りごとに対し、HSCの特長である高い出力や応答性を活用したソリューションを提供することで、社会課題解決への貢献を目指します。
AIソリューション事業では「人にはもっと人らしい仕事を」のテーマのもと、外観検査と自動搬送の2つの領域においてAI技術を活用した自動化ソリューションを提供しています。このうち外観検査では、トヨタ自動車をはじめ社外のお客様へのAI外観検査装置の販売が拡大しており、国内での累計導入件数は19社・64件(2023年12月時点)に達しました。自動搬送では、昨年ニデックドライブテクノロジー株式会社から譲受したS-CART事業とのシナジー創出に着手しています。

植物バイオ事業では、アルコールが肝臓で分解された際に発生する毒性物質アセトアルデヒドの分解に働くアミノ酸を配合したサプリメント「鋼の肝臓KReTA」の販売を2023年11月より開始しました。今後はセルフヘルスケアに加え、植物の機能とバイオテクノロジーの掛け合わせにより事業領域をさらに拡大していきます。

枠を壊し、新たな冒険へ!

これらの取り組みを通じ、2025年度の連結売上高については3,500億円の目標を掲げています。さらにその先、新規事業の売り上げを大きく伸ばしていくことにより、2030年度には5,000億円の売上高を目指したいと考えています。
ムサシフィロソフィーを基軸として、今までの枠組みに捉われず常に新たな挑戦に取り組んでまいります。今後ともご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。

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