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レースレポート

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鈴鹿8時間耐久ロードレース

開催日
2009年7月23日(木)〜26日(日)
開催サーキット
鈴鹿サーキット
天候
決勝 曇り/雨 気温:29.5度 路面状況:ドライ/ウエット
出場クラス
---
ライダー
山口辰也・安田毅史・小西良輝
予選結果
2位
決勝結果
43位

レース結果

 国内二輪モータースポーツ最大規模を誇る鈴鹿8時間耐久ロードレースが、 7月23日から三重県の鈴鹿サーキットで行われた。 JSB1000クラスのライダー山口辰也を筆頭に、ベテラン小西良輝、 今季はチームの開発ライダーを務める安田毅史というレベルの高い三人がチームに所属することから、 このメンバーで8時間を走り切ることになった。

 8耐の前哨戦となる鈴鹿300kmレース後、意欲的に鈴鹿サーキットでテストを重ねる中で、 最大のポイントとなる燃費とマシンのバランス、さらには三人のライダーが1台のマシンを使って走るため、 全員が納得できるセッティングを見出さなければならず、課題は山積みだった。 しかし一つひとつ問題を解決し、チームは確かな手応えを感じながらレースウイークを迎える。 ところがそんなチームを悩ませたのが、週末の天気だった。 例年であれば7月の最終日曜日となるこの時期は梅雨が明けていたが、今年はまだ明けていない。 そしてその心配は、木曜日午後に行われた公式練習から現実のものとなってしまった。 午前中は曇り空だったのだが、急に暗くなり、雨が降り出してしまったのだ。

 翌金曜日はドライコンディションで計時予選を行うことができた。 朝は前日の雨の残りそうな状況だったため、 もっともタイムを出すことができる山口を最初のセッションで走らせることを避け、 第1ライダーを安田毅史にしてセッションに臨んだ。 この策が功を奏し、山口はベストコンディションで走行することができ、 チームベストの2分7秒866をマーク。予選2番手に付けることに成功した。

 翌土曜日は午前中に4耐があり、午後に8耐参加者のためのフリー走行を行った後、 計時予選上位10チームによるトップ10トライアルが予定されていた。 4耐決勝はドライで行われたが、ゴール後に雨が降り出し、8耐フリー走行はウエット。 すぐに雨は止んだため、トップ10トライアルはところどころにウエットパッチが残るドライ路面で行われた。 それでもチームは最後から2番目に走ることができたため、山口が2分8秒130をマーク。 決勝は2番手からスタートすることとなった。

 決勝のスタートは山口が務め、2番手でスタート直後の1コーナーに飛び込む。 2周目にトップを走るF.C.C. TSR Honda秋吉耕佑選手が転倒してしまい、山口が自動的に先頭に立つ。 トップ争いは背後に付けるヨシムラスズキ with JOMO酒井大作選手との一騎打ちとなるが、 2位走行中の15周目、転倒車が山口のマシンをコースの外に押し出し、山口も転倒してしまう。 何とかマシンを起こし、ピットに向かう山口。 順位は大きく落としてしまったが、完走を目指してチームスタッフ総出でマシンを修復。コースに戻る。
 安定してラップを重ね、順位も徐々に上げていくゼッケン634。 しかし小西の走行の際、突然雨が降り出してしまい、 そんな中をスリックタイヤで走行する状況となってしまった。 激しい雨のためにセーフティカーが入るこの難しいコンディションでも 百戦錬磨の小西は安定してマシンをコントロールし、23周して予定通りピットイン。 ガソリンを給油し、レインタイヤを装着するが、雨は降ったり止んだりの微妙なコンディション。 ここでチームは路面コンディションを最も熟知している小西に連続走行を要求。 こうした状況が起きることを前提にハードなフィジカルトレーニングを事前にこなしてきた小西はその要求に応える。 結局小西は52周、2時間強の連続走行をこなして見せた。
 その後安田にライダー交代し、さらに順位を上げようとしていたが、 またしても激しく降り出した雨に足元をすくわれてしまい、 転倒してしまう。ピットに戻ったマシンを再び直し、山口が19周。 最後は再び小西が16周し、チェッカーとなった。

チームメンバーのコメント

本田重樹監督

 耐久レースは想像できないようなアクシデントが起きるので、本当に難しいですね。 今年は改めてそれを痛感した年でした。マシンも順調に仕上がり、レースウイークの中で、 こなすべきメニューもしっかりと消化してきていたので、 たしかな手応えを感じながら決勝に臨むことができたのですが、残念な結果となってしまいました。 たくさんの方に応援いただき、ぜひ皆さんに喜んでいただけるレース結果を出したいと頑張ったのですが、 力及びませんでした。さらに精進し、来年は喜んでもらえる結果を残したいと思います。 たくさんの応援、ありがとうございました。

山口辰也選手

 順調にレースを進めることができていたので、手応えを感じながら決勝を走っていたのですが、 突然足元をすくわれてしまい、何がなんだかわからないうちに転倒してしまいました。 もっといい走りができたのにそれをお見せできず、本当に残念です。 皆さんの期待に応えられず、申し訳ありません。この悔しさは残りの全日本にぶつけたいと思います。応援、ありがとうございました。

安田毅史選手

 路面がどんどん変わり、スリックで雨の中を走ったりと、本当に大変なレースでした。 決して無理をしたわけではなかったのですが、あっという間に足元をすくわれてしまいました。 まだまだ自分の力量不足です。チームの力になればと、8耐参戦のオファーを受けたときは本当に嬉しかったです。 さらに努力を重ね、もっともっとチームの力になれるライダーになりたいと思います。 応援、ありがとうございました。

小西良輝選手

 チームが困ったときに僕の出番だと思い、そのためにハードなトレーニングを積んできましたので、2時間強の連続走行は、状況的に楽なものではありませんでしたが、問題ありませんでした。結果は残念なものになってしまいましたが、これもレースです。この悔しさを次のステップアップへの糧とし、さらに努力します。応援、ありがとうございました。

不安定な天候のなか8耐開幕

山口辰也選手

安田毅史選手

小西良輝選手