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レースレポート

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全日本ロードレース選手権 第2戦 in 鈴鹿

開催日
2013年4月13日(土)〜14日(日)
開催サーキット
鈴鹿サーキット
天候(決勝)
晴れ-路面状況:ドライ
出場クラス
JSB1000
ライダー
高橋巧
予選結果
3位
決勝結果
2位

レース結果

 3月末に開幕した全日本も約2週間のインターバルを挟んで第2戦、鈴鹿2&4となった。このレースは四輪のスーパーフォーミュラと併催される二輪、四輪モータースポーツイベントで、鈴鹿サーキットでの国内選手権は今季初開催ということで例年、中部地方の多くのモータースポーツファンを集めるレースとなっている。 通常であればレース前に事前テストが行われるのだが、今回は開催されず。3月上旬のファン感謝デー翌日に行われたテスト走行のデータをベースに、チームはレースウイークの走行をスタートさせなければならない。 今回のレースにMuSASHi RTハルク・プロからは、JSB1000クラスに参戦している高橋巧が参戦。昨年のこのレースでは勝利を挙げているだけに、チームは大きな期待を持ってサーキット入りすることとなった。

JSB1000

 開幕戦も寒いコンディションの中で行われたが、第2戦も金曜日は気温が上がらず、冬を感じさせるような中で走行することとなった。今年から高橋が参加することになったモトGPマシンのテストでの経験が、徐々に自身のライディングに変化をもたらしており、中速サーキットである鈴鹿ではその走りが大きなタイムアップにつながる可能性を秘めている。意欲的に金曜日の走行からラップを重ねる高橋とチームだったが、今一つ良いフィーリングが得られない。それでもこの日のセッションは総合2番手に付けた。
 今回のレースはエントリー台数が多いことから予選は二組に分けられ、それぞれ35分のセッション1回でスターティンググリッドが決定される。A組での走行となった高橋は2分7秒732のタイムで組トップ。フロントロー3番手からスタートすることになった。
 決勝日のウォームアップ走行では、まだ思うように仕上がらないマシンの問題点を解消すべく、セットアップを行いながら走行を重ねる高橋。朝の十分に気温が上がらない中で順調にラップを重ねることが出来、予選ではだれも入れることの出来なかった2分6秒981をタイムをマーク。ペースの遅いマシンに前をふさがれながらも安定して2分7秒台でラップを重ねる高橋。決勝への期待が高まる中、レースのスタートを迎えることとなった。
 まずまずのスタートを決めた高橋は3番手で1コーナーに進入。すぐにポジションを2位に上げ、ポールポジションからスタートした秋吉耕佑選手を追いかける。ところが1周目の後続集団で転倒があり、マシンがコース上に残ったことと破損したパーツもコースの上に多く出てしまったことからセーフティカーが入り、スロー走行しながらコース清掃完了を待つこととなった。高橋は秋吉選手の背後にぴたりと付け、タイヤを出来るだけ冷やさないようにブレーキを強めにかけるなど配慮しながらラップ。再スタートに備える。結局、3周ほど清掃時間に使い、セーフティカーがコース上から出たのが6周目。仕切り直しのレースで秋吉選手を追いかけようとしたが、なかなかペースを上げることが出来ず、単独走行に。そのまま安定して周回し、そのまま2位でチェッカーとなった。

チームメンバーのコメント

本田重樹監督

 予選まではいいセッティングが見付からず苦労しました。決勝日朝のウォームアップ走行でセッティングを大幅に変更したところ、これが功を奏し、2分6秒台に入れることが出来、決勝が楽しみになりました。レースを踏まえたセッティングにすべく、さらに少し変更を加えたのですがこれが裏目に出たようで、コーナーの進入と立ち上がりでのフロント不安感があるというライダーのフィーリングを取り切れませんでした。そのために、決勝で自分たちが想定していたラップタイムよりも遅く、非常に残念なレースとなってしまいました。レース途中でセーフティカーが入り、そこで4ラップほど走ってタイヤを冷やしてしまったわけですが、リスタート後、秋吉選手がスパート。経験の差を見せ付けられてしまいました。2位という結果はよかったと思いますが、レース内容的には残念です。次のレースまでに時間があるので、もう一度細部まで見直し、いいレースができるように頑張ります。応援、ありがとうございました。

堀尾勇治チーフメカニック

 今回のレースウイークではいくつか新しいことにトライしているのですがそれらがなかなか自分たちの望むような機能をしてくれず、セットアップをうまく進めることが出来ませんでした。それでも決勝日朝のウォームアップ走行でトライしたことが良い結果を生み、2分6秒台へ入れることが出来ました。そのままレースに進めば良かったのですが、ライダーのリクエストもあり、さらに良くなるであろうトライをセッティングに加えたところ、それが思惑通りには行かず、足を引っ張ってしまうことになりました。レースペース自体はそれほど速いものではなかったので、自分たちの想定していたタイムで決勝を走ることができればもう少し違ったレースができていたはずで、もったいないレースをしてしまいました。ですがライダーは乗れていますし、次は事前テストもあるのでしっかりとセットアップを進め、良いレースができるよう頑張ります。

高橋巧選手 JSB1000

 予選まではうまくセットアップを詰めることが出来ず厳しい状況でしたが、決勝日朝のウォームアップ走行でいいフィーリングが得られ、レースが楽しみになりました。欲を出したつもりはないのですが、さらに良くなるであろうセットアップに進めて決勝を走り出したら予選までの状態に戻ってしまいました。セーフティカーが入ったときはとにかくタイヤを冷やさないよう最善の努力をし、再スタート後は出来るだけ速いペースで走れるようにトライしたのですが、結果的に離されてしまい、残念なレースになってしまいました。朝のウォームアップ走行では全力で攻めたわけではないのに6秒台に入り、ペースの遅いマシンに前をふさがれても7秒5が出たりといい状態だったので、本当に残念です。

スタート前

決勝がスタート

他車の転倒によりセーフティカーが出動

高橋は2位をキープ

表彰台の高橋選手