MUSASHI RT HARC-PRO

武蔵精密工業は「MUSASHI RT HARC-PRO」のメインスポンサー企業です。

レースレポート

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鈴鹿8時間耐久ロードレース

開催日
2011年7月28日(土)〜31日(日)
開催サーキット
鈴鹿サーキット
天候
決勝 晴れ-路面状況:ドライ
出場クラス
---
ライダー
高橋巧/玉田誠/岡田忠之
予選結果
3位
決勝結果
3位

レース結果

 昨年のこのレースを見事優勝で飾ったMuSASHi RTハルク・プロ。優勝チームとして臨む今年の鈴鹿8耐には、全日本選手権JSB1000クラスを戦う高橋巧に、MotoGP優勝経験のある玉田誠、MotoGPマシン開発をHRCで行い、全日本では高橋巧のサポートもしている岡田忠之の二人をチームに招聘。三人で戦うこととなった。
 ライバルチームよりも一足早く6月27日・28日にプライベートテストを行うなど、早めの準備をしてレースに備えたチーム。マシンは高橋が全日本で使用しているものをベースに、耐久仕様にモディファイ。最初のプライベートテストでは、チームが作ってきたマシンと玉田の好みに大きな差がないということが確認できた。この点は実際にテストしてみないとわからず、大きな差があると限られた時間内でセットアップを行うのが難しくなるため、チームにとっては非常に有意義なテストとなった。さらに7月6日・7日のテストからは岡田も加わり、三人でセットアップを進めていった。ところが、翌週の12日・13日のテストで岡田がマシンの根本的な問題を指摘。それは全日本で高橋が抱えている問題でもあることから、チームは15日に予定されていたテストに岡田を参加させ、問題解決を図った。幸いなことに問題もクリアでき、タイヤテストも行え、十分な準備ができた状態でレースウイーク入りすることとなった。

 7月28日からスタートしたレースウイークでは、メインマシンは決勝用に温存し、スペアマシンでのセットアップを進めた。そこで得られたデータを本番マシンにフィードバックし、さらに速さを足そうという作戦だ。 そのためにチームは一発のタイムではなく、高いアベレージで走れるマシンの仕上げに総力を注いだ。
 金曜日の計時予選は3番手で通過。順調な仕上がりが確認できた。 翌土曜日の午後には計時予選上位10チームが1台ずつタイムアタックするトップ10トライアルが予定されていたが、開始前に雨が降り出してしまった。不安定なコンディションになってしまうとタイムアタックするのにあたって平等ではなくなってしまう可能性があることから急遽、15分の予選を2回行うこととなった。これに高橋、玉田の二人が参加。高橋が2分8秒162というタイムをマークし、3番グリッドからスタートすることとなった。

 スタートライダーは高橋が務める。序盤からトップグループに加わっていきたいところだが、全日本同様、スタート直後にペースを上げることができず、トップ2台から少し離されてしまう。高橋は25周してピットイン。これをチームは全力でサポートし、ライバルチームを圧倒する速さでピット作業を終了し、トップで玉田をコースに送り出す。玉田はこのスティントを3位で走行し、岡田にマシンを託す。またしてもすばやいピットワークで作業を行うチームスタッフ。そのため3位でピットに入ってきたのだが、再びトップでコースに戻ることに成功する。その後、ライバルチームはエースライダーを投入し、レースをコントロールしようとする。対してMuSHASHi RT HARC-PRO.はスタート前に予定したオーダー通りにレースを展開。設定した従来の最多周回数である216周を超える217周を目指す。
 そうして午後6時半にレースはフィニッシュ。MuSASHi RT HARC-PRO.は、設定していた217周を8時間2分22秒084で達成。しかし、トップのマシンはその1分31秒前にゴールしており、2位はさらに約1分前にフィニッシュラインを通過しいてその結果、チームは3位でのチェッカーとなった。

チームメンバーのコメント

本田重樹監督

 自分たちの目標である、現在のコースレイアウトでの最多周回数の216周を超えるところに設定値をおいていたので、これをクリアできたことはチームとして大きな成果であると考えていますが、リザルト的には3位ということで残念でした。ですが、去年の優勝に続き、今日のレースで合計16時間ノーミスのレースをすることができたのは、チームとして誇れる内容だと思っています。三人のライダーのコンビネーションも良かったですし、スタッフも全力で最後まで集中していい仕事ができたと感じています。ですが3位という結果はもちろん納得できるものではありません。来年に向けてまた一から準備を始め、表彰台の中央に立てるように頑張ります。今回もたくさんの応援をいただき、ありがとうございました。

高橋巧選手

 全日本で抱えている序盤のペースをあげられないという課題を今回も繰り返してしまいました。イメージ的にはもっと速いペースで走りたかったのでとても納得できるレース内容ではありませんでした。さらに努力して速さを身に付け、来年はもう一度表彰台の中央に立ちたいです。

玉田誠選手

 レースに向けて事前テストからいい流れできたので手応えを感じながらレースウイーク入りしたのですが、決勝ではなぜかペースを上げられず、チームに迷惑をかけてしまいました。せっかく素晴らしいチャンスをいただいたのに申し訳ない気持ちでいっぱいです。初めてこのチームで一緒に戦いましたが、とても素晴らしいチームで、非常に高いレベルでレースが戦えたので楽しい8耐になりました。ありがとうございました。

岡田忠之選手

 久々のレースで、トップ争いもすることができてとても楽しかったです。自分がチームに貢献できることを常に考え、 巧の成長のサポートやマシンを仕上げるということを心がけました。結果的にはチームのスピードが少し足りなかったと感じているので、もう少し何かできなかったかと考えています。素晴らしいチャンスをいただいたチーム、スポンサーの皆さんには心から感謝します。ありがとうございました。

2011年 鈴鹿8耐

疾走する#634

8耐最速のピットワーク

MUSASHI RT HARC-PROは3位表彰台へ

フィナーレは恒例の花火