電動二輪車用ギヤボックス一体型モータユニット開発についてのお知らせ

  1. TOP
  2. ニュース
  3. 電動二輪車用ギヤボックス一体型モータユニット開発についてのお知らせ
武蔵精密工業株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:大塚浩史、以下ムサシ)はこのたび、ギヤアッセンブリィの技術を活用した電動二輪車用ギヤボックス一体型モータユニットを開発いたしましたのでお知らせします。
【開発の背景】
インド・アセアン地域では将来的に二輪車の総数が増加していく見込みです。これらの地域では、排気ガスによる環境問題、CO2排出による温暖化は深刻な問題となっています。カーボンニュートラル社会の実現を目指し、ムサシはモーターサイクルの電動化に対応した新製品の開発を強化しています。

【本製品の特長】
モーターサイクルの電動化においては走行距離、音、コストの3つの課題があります。このうち、走行距離に関しては重量と伝達効率、音に関してはギヤの精度が大きく関わってきます。本製品は、モータとギヤボックスを一体化することにより、薄型・軽量化を達成しました。さらに、ムサシの高度なギヤ加工ノウハウを掛け合わせることで高い伝達効率と低ノイズを実現しています。コストに関しては、モータやインバータを変えることなく、ギヤとアームの変更だけでタイヤサイズの異なる車種に適用可能なデザイン設計にしているため、開発費のコストダウンにつなげることが可能です。

本製品は、モーターサイクルの電動化における課題をイノベーションで解決いたします。ムサシでは電動二輪車の普及を加速させ、持続可能な地球社会の実現に貢献していきます。今後は特にインド、アセアンの2輪車体メーカーや配車サービスを手掛ける会社への販売を見据え、量産準備を進めてまいります。

また、本製品は2021年3月3日から5日まで東京ビックサイトで開催される「第12回 国際二次電池展 ~バッテリー ジャパン~」にて実際に展示いたします。ぜひムサシブースまで足をお運びください。

【ムサシについて】
武蔵精密工業は四輪/二輪車用向けに、デファレンシャル/トランスミッションギヤ/プラネタリィ/ボールジョイント/カムシャフト等の開発/製造/販売を行っています。二輪車向けトランスミッションは世界シェア約30%と業界トップクラスの占有率を誇ります(ムサシ調べ)。電動、自動運転といった次世代自動車向けパワートレイン、サスペンション、ステアリング等の商品展開を進める一方、先端AI技術開発によるインダストリー4.0の推進、SDGsの幅広い領域での達成貢献に向けたオープンイノベーション展開等、広く新事業の創出・拡大にも注力しています。
Musashi Web Site: http://www.musashi.co.jp/