株式会社アグリトリオ、愛媛県で初のフランチャイズ進出

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武蔵精密工業株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:大塚浩史、以下ムサシ)の新規事業として立ち上がった株式会社アグリトリオ(本社:愛知県豊橋市、代表取締役:石川 浩之、以下アグリトリオ)は、全国フランチャイズ展開の第一弾として、アビリティーセンター株式会社(本社:愛媛県新居浜市、代表取締役社長:三好 輝和、以下アビリティーセンター)との業務提携に合意し、2020年11月より、新たに愛媛県内において個人と農家をつなぐプラットフォームサ-ビス「農How®(ノウハウ)」の提供を開始いたしました。

アグリトリオのサービス提供エリアである三遠地方の農業算出額は全国トップクラスですが、現場の農家の方々の話を伺うと、深刻な人手不足に悩んでいます。農業には製造業のような作業マニュアルが存在せず、何をどう作業するのか未経験の方にとっては分かりづらくなっているため、農作業へ従事するハードルが高く、なかなか人手が集まりません。そこで私たちは、製造業で築き上げた生産作業のマニュアル化技術を活用し、農家の方が持つノウハウを未経験の方と共有できるようにしようと考えました。
今回サービスの提供を開始する愛媛県でも人手不足は同様で、みかん生産の多い管轄地域を初期の対象とし、順次その他の地域や作物に対応する予定です。
日本全国の主業農家数(※1)は2010年時点の約36万世帯から2019年時点では約23万世帯まで減少しており、農業従事者の需給はひっ迫している状況です。農業産出額が日本一の田原市がある東三河地域においても、人手不足は深刻であり、農家の方々は困っていました。アグリトリオは昨年より実証実験を開始し、農家の人手不足を着実に解消してきました。1日単位・時間単位で仕事を見つけられるデイワークマッチングサービスである農How®は、他サービスに比べてキャンセル率が低く(※2)、リピート率が高いという特徴を持ちます 。

2019年8月に農How®の公式リリース後、農家登録者数は100名を突破、働き手(クルー)登録数は公開1年間で900名を超え、延べ求人応募数は1,100回を超えています。2020年10月時点で月間100回以上のマッチングが成立、かつ月次マッチング数は対前月比10%程度の割合で毎月増加傾向にあります。このように公式リリースからの約1年間で東三河地域の農家の「雇用したい」というニーズと、働き手の「農作業をしてみたい」というニーズのマッチングに関して旺盛な需要が確認されました。
農How®では東三河地域で生産されているキャベツ、トマト、菊、いちご、柿、メロン、米といった、多種多様な作物で、植え付け(補植)、葉や果実の間引き(葉かき・摘果)、収穫、出荷前選別作業といった動画マニュアルを用意しており、JA豊橋における求人募集や、遠州地域でのみかん、とうもろこしの摘果、収穫作業などでも農How®が利用されています。

愛知みなみ農業協同組合輪菊部会、とぴあ浜松農業協同組合営農生産部に農Howの推薦をいただいております。

愛知みなみ農業協同組合輪菊部会T-MAX販売委員長 金子様
「私たちの地区(地域)ではパートさんも高齢化が進み、若いパートさんを入れようと思ってチラシを打っても中々人が集まらない。しかし、農Howを利用する事で新しい若いパートさんも来てくれるので助かっています。」

とぴあ浜松農業協同組合 営農生産部 営農指導課係長 中村様
「無料職業紹介をJAとして農家さんへ提供しているが、以前から超短期のスポット雇用のニーズは出ており、農家さんへの就労サービスの選択肢を増やす観点で、ご案内しています。」

アグリトリオは東三河地域での成功経験を前提として、全国での市場調査を実施し、国内47都道府県で同様の需要を確認しました。今後は豊橋地域のみならず全国的に農How®プラットフォームを拡大するために、さまざまな事業モデルを検討したうえで、フランチャイズシステムを選択し、成功モデルをアグリトリオ方式(※3)として定式化いたしました。市場の変化を鑑み、2022年3月末までに順次47都道府県全地域での農How®フランチャイズ展開を目指す中期経営計画を策定しております。
全国フランチャイズ展開の第一弾として、アビリティーセンターとの業務提携に合意し、2020年11月を目途に愛媛県内で農How®サービス提供を開始する運びとなりました。

「世界の日常をアップデートする」というビジョンに共感してくださるパートナーの皆様と、「地域に根差したワクワクする生活」を提供し、農業の未来、日本、世界の未来に繋がる活動に邁進してまいります。

※1 「主業農家」とは、農業所得が主で、調査期日前1年間に自営農業に60日以上従事している65歳未満の世帯員がいる農家をいいます。
※2 「キャンセル率が低い」要因としては、働き手(クルー)の構成が主婦層やシニア層・副業およびフリーランスと、社会人を経験している方が多く登録しており、一般常識として無断欠勤を選択しないためです。
※3 アグリトリオ方式とは、当社が開発し、また今後も当社によって改良されていく地域コミュニティ貢献サービスの総合的な概念であり、これには登録商標と申請済み特許、当社が独自に開発したアプリケーション、農作業マニュアル作成手法および成果物、オリジナル商品、マッチングシステム、銀行決済連携システム、信用評価基準およびビジネス手法などが含まれます。
【ムサシについて】
武蔵精密工業は四輪/二輪車用向けに、デファレンシャル/トランスミッションギヤ/プラネタリィ/ボールジョイント/カムシャフト等の開発/製造/販売を行っています。二輪車向けトランスミッションは世界シェア約30%と業界トップクラスの占有率を誇ります(ムサシ調べ)。電動、自動運転といった次世代自動車向けパワートレイン、サスペンション、ステアリング等の商品展開を進める一方、先端AI技術開発によるインダストリー4.0の推進、SDGsの幅広い領域での達成貢献に向けたオープンイノベーション展開等、広く新事業の創出・拡大にも注力しています。
Musashi Web Site: http://www.musashi.co.jp/

【アグリトリオについて】
武蔵精密工業の新規事業創出プロジェクト「Musashi Innovator’s Gate 2017」により誕生し、弊社社員の石川浩之と小林勇太が共同で事業化。働きたい個人と人手不足に悩む農家のニーズをマッチングするプラットフォームを運営し、地域活性化をはじめとする社会課題の解決を目指しています。
アグリトリオ Web Site: https://agritrio.co.jp/