武蔵精密工業、AIによる自動検査機プロトタイプを第2回「AI・人工知能EXPO」に出展

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〜 2018年度より自社工場にて試験的な運用をめざす 〜

 武蔵精密工業株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:大塚浩史、以下 ムサシ)は、
ディープラーニングを活用し産業構造の変革をサポートする株式会社ABEJA(本社:東京都港区、
代表取締役社長CEO兼CTO:岡田陽介、以下 ABEJA(アベジャ))との協業を通じて、AIを活用
した自動検査機のプロトタイプを開発し、4月4日 - 4月6日 東京ビッグサイトで開催される
第2回「AI・人工知能EXPO」に出展致します。「ものづくり」へのディープラーニング
活用が求められる中、ムサシは実装可能なAI技術をいち早く確立するため、今夏以降、
量産現場での試験的な運用を目指してまいります。皆様のご来場をお待ちしております。

<第2回「AI・人工知能EXPO」 概要> http://www.ai-expo.jp/

・会期:2018年4月4日(水)  - 4月6日(金) 10:00 – 18:00
・会場:東京ビッグサイト ムサシブースNo. 3-7
・ブースにおいてセミナーを開催致します(15分程度/ご参加自由)。
  タイムスケジュールは弊社HPにて公開いたします。

 今回の自動検査機のプロトタイプは「製造現場で価値を生むAIシステム」を目指して開発
されました。製造業における目視検査工程は、これまで作業者の習熟度に依存するところが
大きく、精度とスピード向上のため、自動化が求められてきました。

 そこでムサシは、2017年1月より、卓越した画像解析およびディープラーニング技術を
もつABEJAとの協業を通じ、検査の自動化プロジェクトを開始しました。検査対象とした
ベベルギヤは、ムサシの主力製品のひとつである「デファレンシャルアッセンブリィ」を
構成する主要部品です。ムサシのベベルギヤは精密鍛造技術で製造され、目視による
検品を経てお客様のもとへ出荷されますが、検品工程の自動化は兼ねてより課題となって
おりました。そこでムサシは自社の強みである設備設計製作技術をいかし、
ABEJAとの協業を通じてディープラーニングを活用した、人の五感に替わる検品自動化を
目指すこととしました。

 2017年6月から10月まで、完成品の自動検品を行う実証実験を実施。量産ラインでの
運用メドが立ったことから、このたび初めて展示会へ出展することになりました。
現在、自動車向けギヤ1個当り検査サイクル2秒、人による検査と同水準の精度を目指し
開発を加速しています。ムサシでは自動検品技術を通じて、人に頼らざるを得なかった
検品工程の自動化を達成し、生産効率の大幅な向上を目論んでいます。

 ムサシは世界中に生産拠点をもち、ビッグデータを自ら取れることから、現場での
実践でAI検品システムを熟成させられることが強みです。ムサシは、このAI検品
システムを高いレベルで完成させ、グローバルに広がる当社の工場に導入する
とともに、同じ課題を抱える全てのお客様に提供し、生産工場にイノベーションを
起こすことを目指してまいります。

[ムサシについて]
武蔵精密工業は四輪/二輪車用向けに、デファレンシャル/プラネタリィ/
ボールジョイント/カムシャフト等の開発/製造/販売を行っています。
2輪車向けトランスミッションは世界シェア約30%と業界トップクラスの
占有率を誇ります(ムサシ調べ)。鍛造から組み立てまでの一貫生産体制を
グローバルに展開。2016年にはドイツの自動車部品メーカー「HAY」社を
グループ化し、幅広いお客様への供給体制を確立しています。
ムサシ HP http://www.musashi.co.jp/

[ABEJAについて]
ABEJAは、ディープラーニングを活用し、多様な業界、シーンにおける
ビジネスの効率化・自動化を促進するベンチャー企業です。自社で開発
されたディープラーニング技術で、小売・流通業界を中心にサービスを
展開し、株式会社三越伊勢丹ホールディングス、株式会社ゲオなど、
国内大手小売企業を対象に100社、約480店舗(2018年2月22日時点)
以上への導入実績があります。また、2016年6月には、
ダイキン工業株式会社の技術開発拠点であるテクノロジー・
イノベーションセンターと、ディープラーニングを活用した協業を開始し、
製造業界にも進出しています。
ABEJA HP https://abejainc.com/ja/